ニューヨークを皮切りにスタートしたコレクションサーキットが、いよいよ最終地のパリへ。エディ・スリマンによる「セリーヌ」の2シーズン目やゼンデイヤと「トミー ヒルフィガー」のコラボお披露目など、注目トピックをお届け。
パリコレの最注目は、現地時間2019年2月19日に逝去したカール・ラガーフェルドがアーティスティック・ディレクターを務めた最後のコレクションとなる「シャネル」。これまでパリのグランパレに空港やビーチなどを創りあげ、カールならではのゴージャスな演出でゲストを楽しませてきた。ファイナルコレクションはどのようなテーマになるのか、カールが遺してくれた夢あふれる世界を胸にしっかり刻みたい。ショーは最終日の現地時間3月5日10:30~。
早耳ファッショニスタはパリを代表するアイコニックなブランドも、もちろん見逃せない。エディ・スリマンによる2シーズン目となる「セリーヌ」(現地時間3月1日)を筆頭に「ディオール」(現地時間2月26日)「サンローラン」「クロエ」「バレンシアガ」「ヴァレンティノ」「ジバンシィ」などが連日ショーを開催。次なるウィッシュリストをチェックして。
中国企業の復星国際に買収された「ランバン」は、「ロエベ」や「バレンシアガ」、「パコ・ラバンヌ」で経験を積んだベテランデザイナーのブルーノ・シアレッリによるファーストコレクション。この他、ギヨーム・アンリ退任後の「ニナ・リッチ」は新鋭デザイナーのラシュミー・ボッターとリジー・ヘレブラーのデュオがヴェールを脱ぐ。2人は2018年のイエール国際モードフェスティバルの優勝者で、LVMHプライズのファイナリストだけに、サプライズなコレクションに期待したい。
フィービー・ロスに朗報! 「セリーヌ」の前クリエイティブ・ディレクター、フィービー・ファイロのもとで修業を積んだいわゆる“フィービー・チルドレン”の代表選手、「ロック」(現地時間2月25日)が待望のランウェイデビュー。2018年にLVMHプライズの特別賞を受賞し、今回パリコレのトップバッターという大役を務める。
また、同じくLVMHプライズのファイナリスト「カイダン エディション」も次なるビッグネームとしてコアなファンを集めている。ちなみにブランド名は、初デートに『シャイニング』(1980年)を鑑賞したというホラー映画好きなカップルデザイナーが、日本映画の『怪談』(1964年)からつけたというユニークなネーミング。
ミラノやロンドン、L.A.そして前シーズンは上海でコレクションを発表するなど、世界を巡っている「トミー・ヒルフィガー」。今回は、2019年春シーズンより、ブランドのグローバルアンバサダーを務める女優ゼンデイヤとのコラボコレクションをパリでお披露目。どんなエキサイティングなショーでパリを盛り上げてくれるのか期待! ショーは現地時間3月2日。
2016年に立ち上げ、同年1月にパリの展示会で発表した小野瀬慶子さんが手がけるブランド「シクラス」が、最終日の3月5日にパリコレ公式スケジュールデビュー! 国内生産にこだわり、上質な素材を使ったノーブルで繊細、そしてフェミニンなデザインがミニマルを好む現代女性から高い支持を得ている。アメリカの高級百貨店バーグドルフ・グッドマンとNYで独占契約を結ぶなど、早くも海外バイヤーを虜に。新たなジャパニーズブランドの参戦に乞うご期待。